【白神山地・青池】本当にあんなに青いの?疑いながら行ってみたら「天上の青」に感動した話

旅ノート

写真の加工なんじゃないの? カメラの設定で青く見せているだけでは?」 そんな失礼な疑いを持ちながら向かったのは、世界自然遺産・白神山地の一角にある「青池」です。

これは今から約8年前、2017年の新緑の季節。とにかく新緑の爽やかな景色を求めて、東北自動車道を北へと走らせた2泊3日のドライブ記録です。

時間が経った今でも、あの鮮烈な「青」を鮮明に思い出せるほど、強烈なインパクトがあった旅。今回は、疑り深い私が驚愕した青池の美しさと、道中で出会った秋田の絶景、そして当時の旅費データを正直に公開します。

2017年当時の旅の記録(2泊3日)

まず、今回の東北横断ドライブの全体像をまとめます。 ※8年前のデータですが、走行距離や費用の目安として参考にしてください。

日程2泊3日(2017年 新緑の季節)
走行距離約800km
旅費総額約32,001円
主なルート東北自動車道 ➔ 秋田県(宿) ➔ 青森県「十二湖・青池」➔秋田県(宿)➔東北自動車道・帰宅

※旅費や走行距離は、2017年当時の記録です。現在の料金(駐車場や入場料など)とは異なる場合があるので、行かれる際は最新情報をチェックしてくださいね!

疑いながら向かった「十二湖・青池」への遊歩道

白神山地は非常に広大ですが、今回のお目当て「青池」は、青森県側の**「十二湖(じゅうにこ)」**と呼ばれるエリアにあります。

駐車場に車を停め、森の中の遊歩道を歩き始めました。 「どうせ天気に左右されるんでしょ」「実際はもっと濁ってるんじゃないの?」 そんなひねくれた考えを抱えながら林を進んでいくと、突然、その瞬間がやってきました。

ジャーーーーーーン!!!

本当に、信じられないくらい真っ青でした。しかも、ただ青いだけでなく、水面がキラキラと輝いているんです。

8年経った今でも、あの青い光景を鮮明に思い出せるほど、強烈なインパクトでした。静かで柔らかい日差し、空気感は今でも心地いい気持ちにさせてくれます。

なぜあんなに青いの?青池に隠された「4つの秘密」

池の深さは約9メートル。透明度が高すぎて底まで見えるため、最初はもっと浅いのかと錯覚してしまいました。 なぜこれほどまでに青いのか、調べてみるとそこには「奇跡的な条件」が重なっていました。

  1. 極めて透明な湧水: 不純物が少なく、光が奥まで届く。
  2. 光の吸収と散乱: 太陽光のうち、青い光だけが反射されて目に届く。
  3. 水底の影響: 底にある白い砂や倒木が、光をさらに美しく反射させる。
  4. 角度と季節: 太陽の角度や、私が見た「新緑」との対比が青さを際立たせる。

まさに自然が作った「天然の宝石箱」のような場所でした。

宿の窓から見た「消える鳥海山」の感動

青池に向かう前日、秋田県の宿で過ごした時間も忘れられません。 宿の方に「今日は鳥海山がきれいですよ」と言われ、窓の外を眺めましたが、最初は「はぁ?どこに山があるの?」と全く見つけられませんでした。

ところが、何も考えずにぼーっと目を凝らしていたら……。

空の境界線に、うっすらと雪を被った鳥海山が浮かび上がってきました。

空の奥の方から、蜃気楼のように巨大な白い山が浮き出てきたのです。 「見よう」と焦るのではなく、静かに佇んで初めて見えてくる景色がある。東北の自然の奥深さを感じた瞬間でした。

8年経っても色褪せない「白神の癒やし」

2泊3日で800kmを超える長いドライブでしたが、白神山地の新緑に包まれ、癒やされた最高の旅でした。

8年前の記録ではありますが、「自分の目で見なければ分からない感動がある」という教訓は、今も私の中に生き続けています。たとえネットでどんなに美しい写真を見たとしても、あの森の匂いや、ひんやりとした空気、そして「本物の青」に勝るものはありません。

新緑の季節に、ぜひ一度足を運んでみてください。疑り深いあなたも、きっとあの「ジャーーーーーーン!」という瞬間の虜になるはずです。

青池の遊歩道は比較的整備されていて、スニーカーでも十分に歩けました。ただ、新緑の時期は少し冷え込むこともあるので、薄手の羽織るものがあると安心です。

旅の準備に!公式サイトリンク集

行かれる際は、最新の入山状況や駐車場情報をご確認ください。

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